クエン酸リンスを使うとはげるのでは?という噂がSNSで見られます。
石鹸シャンプーにしてから頭の吹き出物は出なくなった。クエン酸リンスにしてから匂いも気にならないし良きかな良きかな。ただ、ハゲるという噂が気になるところ…— なばりん (@nabar1n) June 15, 2014
しかし、クエン酸リンス自体ははげることの直接の原因ではありません。
薄毛の原因は、洗浄力が強い石鹸シャンプーや重曹シャンプーとセットで使うことにあるからです。
この記事では、クエン酸リンスがはげると言われる理由や頭皮への影響についてお伝えします。
クエン酸リンスの利用を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
クエン酸リンスではげると言われている理由
クエン酸リンスを使うとはげると言われている理由は、クエン酸リンスと併用することが多い石鹸シャンプーにあります。
なぜなら、石鹸シャンプーには強力な洗浄力があるため、肌や髪が乾燥しやすくなるからです。
頭皮の乾燥が進むと血行不良が生じ、髪への栄養供給も不足するため髪が細くなることがぬけ毛につながります。
特に、元々乾燥肌の人が石鹸シャンプーを使うと、より一層乾燥が進むため、薄毛やはげの原因となりやすいです。
クエン酸リンスを使う前に、石鹸シャンプーが自身の頭皮や髪に合っているか確認することが大切です。
クエン酸リンスではげる可能性がある人
クエン酸リンスではげる可能性があるのは、乾燥肌で頭皮の状態が悪い人が多いです。
なぜなら、頭皮が乾燥するとフケやかゆみなどの症状が悪化し、髪が細くなったり抜け毛が増えたりするからです。
クエン酸リンスと併用することの多い石鹸シャンプーは洗浄力が強く、頭皮の皮脂を過度に洗い流す可能性があります。
頭皮の皮脂が不足すると乾燥が進み、はげや薄毛のリスクが高まる要因となります。
クエン酸リンスが髪や頭皮に与える影響
クエン酸リンスは髪や頭皮にいい影響を与えることがあります。
きしみを抑える
クエン酸リンスには、髪のきしみを抑える効果が期待できます。
なぜなら、クエン酸リンスが髪を酸性に傾かせる作用を持っているためです。
アルカリ性の洗浄剤である石鹸シャンプーを使うと、髪のキューティクルが開き、きしみの原因となります。しかし、石鹸シャンプーの後にクエン酸リンスを使うことで、髪が酸性に傾くため、キューティクルが閉じられます。
キューティクルが閉じれば髪の毛の表面が保護され、タンパク質や水分が失われにくくなるため、結果として、髪のきしみを抑える効果が期待できるのです。
髪の手触りを良くする
クエン酸リンスには髪の手触りを良くする効果があります。
アルカリ性に傾いた髪にクエン酸リンスを使うことで髪が弱酸性に近づき、キューティクルが引き締まるからです。
キューティクルが引き締まると髪の表面が保護され、ツヤやハリが出ることで髪の手触りも良くなります。
頭皮を柔らかくする
クエン酸リンスには頭皮を柔らかくする効果が期待できます。
クエン酸リンスに含まれるクエン酸が頭皮の血行を改善し、血行不良を防ぐからです。
仮に血行が悪いと頭皮が固くなり、髪の成長に必要な酸素や栄養素が毛根に行き渡らない可能性があります。
栄養不足の頭皮は薄毛や抜け毛の原因となるため、クエン酸リンスで頭皮を柔らかくすると良いでしょう。
要注意!クエン酸リンスのデメリット
クエン酸リンスにはデメリットもあります。主な3つのデメリットについて紹介します。
使いすぎると乾燥しやすくなる
クエン酸リンスを使いすぎると、頭皮や髪が乾燥しやすくなります。
なぜなら、クエン酸が本来必要な頭皮の油分も同時に洗い流してしまうためです。
頭皮の油分がなくなると、髪が本来持っている保湿力が低下し、乾燥しやすくなります。クエン酸リンスの刺激が強いと感じる場合は、使う頻度を下げましょう。
長時間放置すると髪へのダメージが大きくなる
クエン酸リンスを長時間放置すると、髪へのダメージが大きくなる場合があります。
クエン酸の過度な酸性状態は髪のタンパク質を傷つける可能性があるからです。
ダメージが大きいと、キューティクルが開き、きしみやすくなります。
クエン酸リンスは髪の表面に吸着されやすいため、トリートメントのように長時間の放置は必要ありません。クエン酸リンスを使う際は、素早く髪に馴染ませ、残らないようにしっかりすすぎましょう。
肌荒れの可能性がある
クエン酸リンスが肌に合わない場合、アレルギー反応が起こるため肌荒れする可能性があります。初めてクエン酸リンスを使う際は、パッチテストを行いましょう。
パッチテストは、二の腕の内側や耳の裏などに希釈した少量のクエン酸リンスを塗り、48時間様子を見る方法です。パッチテストでかゆみ、発赤、かぶれ、発疹などの反応が見られた場合は、クエン酸リンスの利用を中止してください。
また、作成したクエン酸リンスは原液の状態です。洗面器のお湯半分に対し、大さじ2杯から3杯ほど加え、希釈して使いましょう。
自宅でできる!クエン酸リンスの作り方
クエン酸リンスは自宅でも簡単に作れます。クエン酸リンスの材料と作り方を紹介するので、参考にしてみて下さい。
クエン酸リンスの材料
- クエン酸…大さじ3
- 水または精製水…500ml
- グリセリン…小さじ1
クエン酸リンスの材料は、クエン酸・水または精製水・グリセリンの3つです。どの材料も薬局やドラッグストアで簡単に手に入ります。
クエン酸リンスの作り方
- ペットボトルにクエン酸、水、グリセリンを入れる。
- 1分程度よく振
- 混ざったら完成
クエン酸リンスは、3つの材料を混ぜて作ります。容器は500mlペットボトルなどが適しています。
香りをつけたい場合は、材料を混ぜる際に好みのエッセンシャルオイルなどを加えてください。3つの材料をペットボトルなどに入れ、1分程度よく混ぜて完成です。
ただし、手作りのクエン酸リンスには防腐剤が含まれていません。保管は冷蔵庫で行い、3日から1週間を目安に使い切りましょう。
クエン酸リンスではげることはないが髪が生えるわけではない
クエン酸リンスを使うことがはげる原因ではありませんが、髪が生える効果も期待できません。
なぜなら、クエン酸リンスは髪の表面を整え、手触りを良くするものであり、髪の成長や発毛には直接関与しないからです。
髪の悩みを解消したい場合は、専門の医師への相談が有効です。
髪を生やすならAGA治療を受けるのが近道
髪を生やすなら、AGA治療を受けることが近道です。
なぜなら、薄毛の原因の中にはAGA(男性型脱毛症)があり、男性のみでなく女性も発症する可能性があるためです。
AGA治療には、抜け毛防止や発毛促進のための治療薬を用います。市販のAGA治療薬もありますが、自身に適した治療を受けるためには、AGA治療専門の医療機関を受診することが不可欠です。
なお、AGA専門の医療機関に通うことが難しい場合や恥ずかしいと感じる人には、オンライン診断が向いています。
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髪の悩みを解決したい場合は、DMMオンラインクリニックでAGA治療の専門医に相談してみましょう。
クエン酸リンスを正しく使えばはげを防げる可能性もある
クエン酸リンスは、特徴を知り正しく使うことで頭皮や髪を健やかに保ちます。石鹸シャンプーや重曹シャンプーなどで髪がアルカリ性に傾いている時に使うと、きしみを抑え髪のダメージ予防になります。
ただし、クエン酸リンスを使いすぎると、頭皮や髪の乾燥、肌荒れを起こす可能性もあるため、使用方法を守ることが大切です。
頭皮や髪への刺激を抑えたリンスを使いたい、頭皮の血行を促進しはげを防ぎたい人は、クエン酸リンスを取り入れてみると良いでしょう。